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良いものが出来るような気がする。なんの根拠もないしまだそんなに準備もしてないけど。そんな気がするし、できるだけ良いものを作れるように頑張りたい。
秋桜を聞いて自然と涙がこぼれるくらいには大人になった。大きくて力強い手に包まれながら、小さくてやさしい声でいろんな歌を聞かせてくれたこととか。毎晩鳴り止まないギターの音と、近所までだだ漏れの大きな歌声とか。歌詞の意味も分からんのに、それを真似して何度も繰り返して歌ったこととか。大量のカセットテープや楽譜が無造作に積んである部屋とか。そういうものをぼんやりと思い出す。
明らかにそこに愛がないのに、なんで一緒にいるのかが私には分からない。我慢と落胆の連続で、毎晩ひとりでこっそり涙を流しても、人生を共にするなんてできないなあと思う。
常に流れる張り詰めた空気とか、弱音を吐き出す時の話し方とか、もうたくさん。でも、こんなの息が詰まるって思っても、これ以上にもこれ以下にもなりたくないし、このままでいいんじゃろうなって思ったりもする。どうにかしようとも思わんし逃げ出したりすることもない。これが、そういう形なんだって、結局は納得するしかない。
みんながそれぞれお互いに思いやりを持って生きていけばきっと。なんて話でもない。歩く方向がぴったり同じでないと、違うんだって思うことなんていくらでもあるから。
もし、もうこの人しかおらんと思ったとしても、いつかはこの人とは一生理解し合えないと思ってしまうものなんじゃろうか。今はそれがすごくこわい。
誰のことも好きじゃないけど、最低なんて言葉はもう言わんでって感じだ。
たのしみ。ってお互いが思える時は、だいたい良いものができる。絶対に良いもの作る。
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1週間以上続いた頭痛がいつの間にか治っていたり、毎日ちゃんと台所に立てたり、お風呂に入って布団で寝ようと思えたり、そういうことだと思う。このまま続けば、例えひとりでもエネルギーに溢れることだって出来るはず。
周りの人の才能に圧倒されることがよくある。この人はどんな経験をしてどんなことを考えてこの歌を作って絵を描いて映像を撮っているのか。身近な人でもそれを理解するのは難しくて、だからこそ、私の周りには素敵な人ばっかりで、自分もそういう存在になりたいと思う。
完成品の奥にある、それを作った人から湧き出る志みたいなものに惹かれた時に、その作品が好きだと感じる。自分なりに形をかえながら、やりたくないこともやりたいことも全力でやって、だから、あの子の絵とか文章とか、できるだけたくさん知りたいと思う。
間違ったとしても、ひとつひとつ強く丁寧に撫でたい。
君の仕草につられ
鏡の前でポーズ
あなた想うマイホーム
いくら悩んだって、正解はないし、やっぱり良いものをもっと良くするのが仕事じゃし、素敵だから。頑張るよ。
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ここ一週間ずっと頭が痛くて身動きするのもつらい。
息をする余裕もないって具合に毎日を過ごしとるし、死ぬまで余裕なんていらんって本気で思う。そのくせ余裕がある人を見ると本当は私も欲しいんかもと思ってしまって、そんな自分が嫌になって結局ひとり。みたいなこと。
京都で一人暮らしを始めて少し経った頃、大学を卒業したら結婚しようと言われたことがある。結婚して子供も欲しい。将来はこっちに帰ってきてくれと。私はとてもショックを受けた。たぶん、あんまり覚えてないけどものすごく怒ったと思う。なんでそんなことが言えるん。私がなんのために京都まで来て大学に行っているのかが分からないのか。と。今思えば、私が地元を離れて大学に通っている間、ちゃんと仕事を頑張りたいという決意だったのかもしれんし、単純にこのままずっと離ればなれでは耐えられないという意味だったのかもしれんし、彼なりにたくさん考えて言ったことだと思う(考えてない可能性もある)けど、当時の自分にはどうしても夢を諦めろとしか聞こえんかった。結婚願望なんてもったことがなければ、幸せな結婚の形を見たことがなかった私はもちろん断って、その後しばらく続いた関係も終わった。
お互いが自分の思いだけを主張して、相手の考えていることを全く受け入れようとしない。という典型的な子どもらしい考えだったってことは今なら分かるし、もしかしたら私よりも、まだ高校生だった彼のほうが大人だったんかもしれんと思う。
長い時間をかけて築いても理解し合えないことはあるし、ほんの少しの間で分かり合えることもある。けど、たぶん、どんな人に対しても簡単に理解されないようにと無意識にいろんなことを隠してしまっとる気がする。気がするっていうか、そう。自分以外の人の余裕が見えないところまで遠く離れて、自分の思いとは反してひとりになりたがる、余裕なんていらん。なんて思う。
嘘をつくことが癖になっていて、きっと、今さらになって本当のことを言ったら悲しむでしょう。そんなことするなんて最低だって言って怒られたい。そればっかり思うのに、悲しませたくない人が多すぎる。
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かかってくる電話ぜんぶ無視しとる。洗濯する以外のことができん。
意味があったらあったで嫌じゃし、何の意味もないとしたらもっと嫌じゃ。
あの時正しいと自分に言い聞かせてとった行動は間違っとったと思う。そのせいで勝手にひとりで苦しくなったりしてほんとわけわからん。ちゃんと言葉で言うべきだった。いま必死にあれこれ考えたとしてもやってしまったことは事実じゃし、死ぬまで誰にも言うことなく生きることが今自分にできる精一杯のこと。だと今はそう思う。
何かを終わらせることがこんなに苦手だとは思わんかった。すっきりこれで良かったなんて思えるような終わりがあるとしたら、それはきっとまだまだ続けることが出来ることだと思う。もっとちゃんと大人になった時には言葉で言えるようになっていたい。
ものを作る時がやっぱりいちばん苦しいけど、それなりに生きていくためには絶対に必要なことじゃな。これからきっと難しくなるけどちゃんと自分の作品も大切にして生きたい。
まずは締め切りだらけの毎日とひとつずつきちんと向き合うこと。こんな私でも4年間絶えることなく何かしら仕事があって、周りの人や環境にとても感謝。
私なんて過去は明日のことしか思い出せんから。そのぼろぼろの黒いチャリンコぐらいでちょうどいいよ。頭が悪いから葉っぱと雨の見分けもつかんぐらいじゃし、コンビニのビニール傘とかであしらってくれよって感じだ。
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見ただけで頭が真っ白になるくらい冷静さを失う作品ってほんまにあるから。
あの子の絵が文章が発想が好き。ずっと続けていってほしいと思う。
なんか良いとか、よく分からんけど好きとか、それがいちばん大事なことだと思う。いろいろ聞いて感心するより、お腹の奥の方がぐるんってひっくり返るような感覚が大切じゃし、結局のところ何を作っても根本にあるコンセプトは本能でしかないような気がする。何も説明したくないしする必要もないけど、自分にはぜんぶ素直に言えるようになりたい。
気持ちの問題で予約したライブに行けん。みたいなこと、今までなかったのに。最近、強くなっていくのと比例してどんどん弱くなっていっとるのが分かる。
本当はあの大嫌いだった日々とかが少し恋しいのかもしれん。みんなそれぞれさらっと大人になるんじゃなあ。
もう、ちゃんとするって決めた。
長すぎる時間の中で蓄積された薄っぺらいもんが、ふんわりしたカステラみたいなもんになっていくのが分かるし、嘘は吐き続ければいつか本当になるから。あの時最初に言ったことは嘘じゃけど自分の中では本当じゃから。信じる信じないみたいな、そういう関係はすぐに崩れるし必要ない。疑われるのは嫌じゃけど。
ずっと午後3時みたいな匂い。
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置いていったってことは、そういうことよなって思って、引っ越しが迫っとるにも関わらず姉ちゃんの部屋から大量の本を持って帰ることにした。
実家の自分の部屋も姉ちゃんの部屋も、まだたくさん物が置いてあって、全部捨てればいいのにって来るたびに思うけど、いつも何かと拾って帰る気がする。
もう大人じゃから。って何かあればそうやって自分に言い聞かせる。
選択肢がいくつもある中で自分が進みたい道はひとつしかないから、そこに甘えるのは違う。
だっさいママチャリを借りて、西大寺まで行った。自転車道とか山とか住宅街とか犬とか猫とか全部、いい街じゃなって思う。
奉還町を通るときも思ったけど、時間がゆっくり過ぎていて、すごく、いい。
他の言葉が見つからんけど、気付けばいい街じゃなって何回も声に出しとった。
相変わらず毎日しんどいくらい涙がでる。悲しいとか辛いとかそんなんじゃなくて、もう大人じゃから。
まるで夢の中みたいに生きた心地が、する。
明日、京都に帰る。
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これを誰に話したらいいんじゃろう。急にどうしたんってくらい降りかかってくる悩みというかいろんなことが起こりすぎて頭が働かん。
疲れるだけだった道のりが、終わらんでってくらい短く感じたり、大切な声を聞きながらゆっくり歩いたり、そういう道に変わっていて、道路は古くなる一方じゃけど、どんどん新しくなっていく。
4年前より理解できることが増えて、大人の言うことが少しずつ分かるようになるしいろんなことが見えるようになる。あの時はどうだったとか、わざわざ言葉にするようなこともないけど、今になって気付くことは無数にあって、どんだけダメな人だとしても生きとる分だけ知っとることや知らんことがあるしその人にしか経験できんことや感じれん思いがあるんじゃなって。
何も考えずに意味のないことをひたすら喋ってケラケラ笑える瞬間がめちゃくちゃ好きで安心する。ずっと大切にしたい。
いちいち話をすることも全てを理解し合っとることもないけど、おるだけでいい。って人たち。
真面目な話をたくさんしたのと笑いすぎたので熱が出そう。
会うべき人にはいつか必ず会えるようになっとる。大丈夫。